『石焼き蛸らーめん』
この〝演出〟こそがお客様をファンにさせるキーポイントなんです。
- スープを入れてからの具の状態
- かき混ぜるタイミング
- 蛸の色が変わる食べ頃サイン
- 麺の焦げ具合のコントロール方法
必ずお客様の目の前でスープを投入しながら一人一人に〝必ず〟説明します。
以下のストーリーをまず読んでみてください。
その2人の男性は、ついに念願のフランチャイズ契約を結ぶことができ、それぞれの地元で『一龍亭』を経営する事となったのです。
レシピはもちろん、提供時のトークマニュアルも明石店にキッチリと指導されて、無事お店をオープンすることができました。
そしてオープン1か月後。
お店は軌道に乗っていますが、何故か『石焼き蛸らーめん』の売り上げが伸びません。
ここで2人のFCオーナーは考えました。
FCオーナーA『業務効率を上げるために、石焼き蛸らーめんのスープを厨房で投入しよう』
→目の前でスープを入れる演出と説明を廃止し、提供スピードを1客1分短縮。
FCオーナーB『石焼き蛸ラーメンの説明の徹底ができていない。今一度、見直しをしよう』
→説明のトークを1からロープレし、演出の仕方を徹底的に見直し。
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さて、この2人のFCオーナー、どちらが成功したでしょうか?
答えは、FCオーナーBです。
何故なら、成功パターンを完全コピーしたからです。
Aは、一度成功しているパターンを実行して、成果が出てないうちに〝独自アレンジ〟をしようとしました。確かに業務効率も問題があったのかもしれませんが、『石焼き蛸らーめん』がヒットしている本質を理解できないまま、基本ができていない事に気づかなかったのです。結果、提供スピードは短縮できましたが、顧客満足度は低下します。
Bは、一度成功しているパターンを忠実に再現することに重きをおき、自店がヒットしない理由をまず〝完コピできていない事〟だと気づきました。本質を理解できないまま、独自のアレンジを加える事はしなかったのです。結果、演出が改善されたため顧客満足度が向上し、リピートにつながります。
この話は完全に僕の創作ストーリーですが、
NYNYでは、戦略の落とし込みが成功するか否かはいつもこの〝完コピ〟がキーワードになっています。
戦略がヒットしない理由はまず〝完コピ〟できているか?の確認から行うんです。
勝手な独自アレンジを施す人は、大抵、成果が出ないまま終わります。
ものまねって難しいですよね。
いかに『今までの自分の経験』を無視して、『成功例』を完璧にものまねできるか。
過去の自分の考えが邪魔する人は、いつまでも独自ルートをぐるぐる回るしかないのかもしれませんね。
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