昔ながらの味を貫く飲食店。
『創業から、変わらない味』とか
『〇〇の元祖!』など。
中には『創業当時の秘伝のタレを、継ぎ足しながら今も使用しています』というのを売りにしているお店まである。
果たしてそれは本当に良いことなのだろうか?
その中で、『◯◯の元祖』とか『◯◯を1番最初に作ったのはココ』とかいう店がある。
何十年も変わらない味って・・・
それって、本当に魅力的に感じる??
伝統の◯◯というのは、まぁそれだけ価値があって、
守っていかないといけないのは理解できる。
けど僕は、 昔から更新されていない技術に何の魅力も感じない。
時代に合わせて進化し続けているからこそ、
努力があり、価値があり、そこにお客さんが感動する。
長年、担当をさせて頂いてる年配のお客様は
はっきり言ってウン十年も同じ髪型をされている人もいる。
しかしそのウン十年の中で、 お客様の髪質が変わり、量が変わり、
同じ髪型をつくる条件は全く同じではなくなる。
その違う条件の中で上手い職人は、 同じ髪型を作り続けることができる。
それは確実に〝進化する技術〟だ。
さらに言うと、 厳密に言えば
ウン十年も同じ髪型なんて、誰も求めてない。
どれだけそのお客様に似合っていて、お気に入りで、手入れがラクだったとしても
人の好みは多少なりとも変化は絶対していくし、
(たるんだ顔に若い頃の髪型は似合わないし笑)
何よりライフスタイルが変わることで 手入れのラクさなんかは絶対、
変えていかないと得られない。
だから常に、そのお客様の好みのテイストやライフスタイルを理解した上での〝進化〟が必要。
『いつもと同じで』 なんてお客様が言っても、
『わかりました♪』 と笑顔で返すのはいいが、
上手な美容師さんは確実に、
そのお客様のことを本当に良く観察して、質問して、髪の状態を把握している。
そうして、その状態にベストな髪型を微妙に〝進化〟させ、提供する。
それこそがプロと呼べるのではないか。
TVで宣伝する飲食店の中で、 僕がいま述べたような内容を主張するラーメン屋さんを、1度だけ観たことがあります。
40年続くそのラーメン屋さんは、 創業した当初から通い続ける多くのファンもいるそうだ。
でもそのお店の店主は 『時代に合わせた味』を常に追求していて、
昔ながらのベーシックな『しょうゆラーメン』を進化させている。
その進化が常にお客様を感動させ続けている。
なんて素晴らしいんでしょう!
そして今やコンビニ業界日本一のセブンイレブン。
ここも、その〝進化〟を追求し続けるポリシーを持っているそう。
超売れ筋のオリジナル商品のひとつ、『金の食パン』。
みなさん食べたことありますか??
めっちゃ美味しいですよ。
常に高い人気をキープするため、 今も年に何回もの改良をし続けているそうです。
売れ筋にも関わらず、消費者に気づかれもしないレベルで
ちょっとずつ、改良を重ね続ける。
常にこの精神は忘れてはいけないですね。
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