美容室のクーポンを見ているとめちゃくちゃよく見る『似合わせカット』という言葉。
僕はこの言葉がめちゃ違和感を持っている。
何が違和感かと言うと、
その言葉にとりあえず深い意味も無く、ただそれっぽくネーミングしただけの〝思考停止感〟があるからです。
そもそも〝似合わせないカット〟が存在しない事に気付いていない
似合わせカットと書くからには、似合わせないカットがこの世に存在すると言うことになる。
上手い下手は置いておいて、わざわざ『うちの美容室は似合わせないカットをしています』なんて言うお店が存在しないにも関わらず、似合わせカットをウリにするのはおかしくないだろうか...??
これは別に屁理屈を言ってる訳ではなくて、昔どこかの美容師が考えた謎の売り文句『似合わせカット』を、何も深く考えずただ未だに使い続けていることに疑問を持たないことが、なんか気持ち悪いです...。
何となく、つける言葉がないから、似合わせカットという響きに浸っているだけで、もはやそこに言葉の意味はありません。
値段だけで比較される美容室の象徴
似合わせカットという言葉はまぁ例えであって、その言葉自体が悪いと言いたい訳ではないんですが、
言葉の意味がないものを平気でサイトに載せていることが恥ずかしいと思わない限り、『お客様に選ばれる美容室』にはなれないと思うんです。
値段の安さ以外に選ばれる要素がある美容室は、言葉の1つ1つを考え抜いて、その端々にまでこだわり抜いたサイト作り(もしくは発信)をしているはず。
その想いがあるからこそ、お客様に選ばれる美容室、美容師になれると僕は思ってます。
逆にその想いがない美容室は、ただ値段の安さだけで選ばれる量産型サロンではないでしょうか。
思考が停止している美容室の〝あるあるワード〟
何となく書く事もないので、とりあえず言葉を入れてみたパターンは沢山あります。
例えば美容室のキャッチコピーや、美容師のプロフィール文など、何も深く考えず、深い意図もないのに他の美容室の真似をして入れてしまってる言葉の例をまとめてみました。
【美容師のあるある思考停止ワード】
- 〝なりたい〟が叶う
- 〝可愛い〟が叶う
- お客様個々に合わせたサービスが...
- あなただけのスタイルを○○
- あなたらしいスタイルを○○
- 確かな技術を○○...
- 抜群のセンスで...
- 一緒に可愛いを創りましょう
- トレンドサロン
- 笑顔で接客致します
- 美のご提案いたします
- 綺麗のお手伝い致します
- 丁寧な接客と高い技術力
- なんでも相談してください
- 癒しの空間を提供します
どうでしょう?
これらの言葉はもはや何の意味ももたない『思考停止ワード』で、美容師側も特に書くことがないから使っているワードであり、お客様側も特に深い意味を感じないワードです。
でもこの言葉はよく美容室で使われる言葉なんですが、ある共通点があるんです。
思考停止ワードが多く使われているのはホットペッパービューティー
これらの『思考停止ワード』は、よくホットペッパービューティーで使われるワードです。なぜなら、
ホットペッパービューティーは〝おじさん美容師〟が設定をしているから。
おじさん美容師が設定をしている美容室はよくこの『思考停止ワード』を好んで使います。
管理画面がそのおじさんしか触れないので、どうしても昔からの流れでなんとなく『思考停止ワード』を使ってしまう。
何の先入観もない若い美容師、もしくは、
自分で自分の集客を頑張ろうとしているインスタやminimoを使う美容師は、この『思考停止ワード』をほとんど使わない。
自分の設定次第でお客様の反応(お気に入り数やフォロワー)が変わることを、体感しているからです。
この人たちは、常にお客様の反応を見ながら文章や内容を考えているので、思考が停止していません。
バブル期の美容業界の名残を未だ捨てられない人たちの思考が停止している事ほど、危険なものはない。
言葉自体が悪いのではなく、思考停止してることが悪いんですよね。
本当にお客様に向き合って、本気の言葉をチョイスする美容師でいて欲しいと思います。
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