人間は得することよりも、損することを極端に嫌がったり避けたりする生き物だそうです。
これは行動経済心理学で証明されているそうで、人がものを買う時なんかに自然と沸き起こる心理的なものらしいです。
ですので『これはお得ですよ』とアピールするよりも、
『これだけ損することになりますよ』の方が人は行動を起こしやすいということです。
これを〝損失回避の法則〟というのですが、
実はこれは多くのマーケティングに利用されている手法で、冷静に考えてみると私たちの身近にたくさんこの手法が見受けられます。
例えば、ポイントカード。
一見すると、ポイントが溜まって『お得さ』をアピールする販促手法のように思われがちですが、実はお得さよりも〝損〟を上手く使う方が購買意欲を誘うものなんです。
例えば以前どこかで利用した事のあるショップから『◯月◯日に3,000ポイント失効します』と突然メールが届くことありませんか?
『え!!失効するなら何か安いものでも無理矢理買わないと、損しちゃう!!買わなきゃ!早く!何でもイイから!』
と、必要ないものまで買ってしまった経験はありませんか?(僕はめっちゃあるw)
〝どうせ無くなってしまうなら、今使わないと損をする〟という心理が働いて、買うはずがなかったものを買ってしまう。つまり売上0円だったものを少しでもプラスに出来たわけです。
これがもし、
『期間限定◯月◯日まで!5,000円が今だけ2,000円!!』だったとしたら、そもそも欲しいと思っていたのであればお得なので嬉しいですが、必要なければ買うことはないでしょう。
例えば放っておけば失効するはずの3,000円を持っている気分になって、5,000円のものを2,000円で手に入れた気分になる。これって超幸せですよね...笑
このように、人は損するのを嫌う生き物です。損することに敏感で、損をしないように生きていきたい基本ベースがあるのです。
これを上手く利用して、美容室での販促や企画に応用できないでしょうか?次回考えてみましょう。
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