美容師が行うべき『ヘアスタイル撮影』は目的が大きく分けて3つあると考えています。
その目的とは、
①広告素材を撮るため(集客・求人)
②技術力の向上
③自己表現(作品やコンテスト、ブランディング)
ちなみに僕は①の効果を高めるためのお仕事をしていますので、今回は『撮影=広告』としてのお話をしたいと思います。
売れる写真と撮影の目的
美容師が撮影をする時にまず考えないといけないのが『作品』なのか『商品写真』なのかという違いです。
冒頭でも説明した通り、撮影の目的が①広告に該当するのであれば、これは確実に作品ではなく〝商品写真〟を撮らなければ目的が達成されません。
では商品写真とは何でしょうか?それは
自分が売っている商品にマッチする写真です。
マッチすると言うとイメージしにくいかもしれませんが、売り物ありきで写真を撮るということですね。
例えば、たこ焼き屋さんがパスタの写真を看板に載せることはありませんし、たい焼き屋さんがステーキの写真を広告に載せることはありません。
例えばこの写真を観てください。
写真としてはとても良いし素敵なのはわかるんですが、この写真は
・髪型を売りたいのか
・ダウンコートを売りたいのか
・ブーツを売りたいのか
・旅行のパッケージを売りたいのか
一目で判断できますでしょうか...?
商品を魅せる写真なのか、そうでないかの違いはココです。
商品の良さが一目で伝わり、それを手に入れる条件が提示されているのが商品写真です。
目的からの逆算で撮影する
多くの人が間違いやすいのが、順序です。
『撮影をする』というのが目的になってしまうと、何を撮影しようかな?誰をモデルにしようかな?と考えがちですが、実は順番が間違っています。
正しい順序は、
『売上はいくら欲しいかな』
↓
『いくらの商品が何個売れたらいいかな』
↓
『それを売るために必要な広告は何かな』
↓
『それにマッチする写真を撮らなきゃな』
↓
『モデルは...?髪型は...?雰囲気は...?』
これが正しい広告写真の撮り方です。
あくまで①広告が目的なのであれば、この順序が正しくないと売上に直結しづらく、目的が達成されないまま撮影する意味がなくなってきます。
あまりにも撮影を〝表現の場〟と捉える美容師さんが多いので、労力の割に成果がでないことがよくあります。
試しに、撮った写真1枚1枚に、メニュー名と施術料金をつけてみてください。
それがいま自分の課題としている技術単価に見合わないのであれば、その写真は売り物になってません。
アートは突出すれば高値で取引されますが、価値の伝わらないアートは趣味でしかありません。
目的からズレないよう、撮影をして欲しいと思います。
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