先日、京都山科の焼き鳥屋で、この人と飲んでたらこんな事を言われてドキッとした。
数字は追えば追うほど逃げていく
NYNY山科店 井上さん。
年間売上約3,000万のスーパー美容師。
この人と〝美容師の目標〟について喋っていたときに言われたのが、
『売上の目標は大事やけど、数字は追えば追うほど逃げていくからなぁ』
同席していたスタイリストが目標を達成できずに悩んでる、という事で返した一言が深かった。
『今君が本来やるべきなのは、お客様の信頼を積み重ねていく事なんじゃない?数字はお客様との〝信頼の結果〟でしかないよ』
数字に固執しすぎて苦しくなってるけど、1番大事なのはお客様の信頼を積み重ねる事。
指名を増やすのも、単価を上げるのも、お客様への信頼の結果で上がって来るものなんだなーと、改めて実感。
美容師やってれば自然と数字が付いて来る
信頼ってどうゆう風に積み上げていけば...?
『それは〝ちゃんと美容師やること〟やで。美容師やってれば勝手に、自然と数字が付いてくる。デザインも接客も、発信もね。』
井上さんはさすが売れてる美容師、人の目の奥をチラっと見て、相手が感じてることを察知する力がめちゃくちゃ鋭い。
きっと美容師の定義って人によって違うし、段階があるのかもしれないけど、
『お客様のために仕事する』って事を根本に置けば、結果的に数字が付いてくる!
そう言いたかったんだと思う。
小手先のシステムやパターン、新しいメニュー、もっと言えばブログやSNSなどの『手段』にとらわれ過ぎると、本来の目的から離れていく場合もあるんだと思う。
逆に『お客様のため』という目的をしっかりブレずに見据えている人は、どの手段を使っても上手くいく。
そんなモノなのかもしれない。
ただその手段に相性を感じるなら、一度なんでも思っ切りお客様のためにやってみる事を継続していけばいい。
どこかで掛け違えたボタンなんて、また1から掛け直せばイイねんで
どこかで聞いたことのあるような名言で、その飲み会を〆た井上さん。
例えば同じ店のスタッフ同士でも、しっかりとコミュニケーションをとって〝信頼の積み重ね〟をしていかないといけない。
お互いが良かれと思ってる行動や気遣いも、『掛け違えたボタン』のように後で1つだけ余ってくる事がある。
どこかで掛け違えてきて、気が付けば1つ余ったボタン。
同じようにして誰かが持て余したボタンホールに、出会う事で意味ができたならいいけども、
一緒に働く仲間なんだから、またいつでも掛け違えを直すことができる。
そんな名言をあくまで『俺はミスチルなんて知らない』と言いながらサラっと言ってのける井上さんに、脱帽した夜でした。
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