自分の数字をゲームのように楽しんで追っていって欲しい
こないだある若手スタイリストと話をしていて『最近めっちゃ数字ばっかり見てるんですー。わたし数字とかめっちゃ嫌いなのに!』と言われた。
彼女は、デビュー初月に『顧客ゼロ』から指名売上30万円を作った女の子。
初月でもガッツリ夏休みをとっていた彼女が(笑)、自分で約50名の新規客様を呼んできて、アシスタント無しのマンツーで頑張ってくれた。
デビュー前までは違うお店にいて、移動とほぼ同時にスタイリストデビュー。
もちろん経験も浅いし、売上の数字なんてほぼ見た事がない。
そんな彼女がなぜ『数字を追う習慣』が付いたのか?
それは『自分でやればやる程お客様が来る環境』を作ったからです。
行動に対する分かりやすいフィードバックを与えられれば、人の脳は〝達成感〟を求めて自ら動くようになるんです。そうすれば仕事が楽しくなり、さらに成長する意欲を持って働いてくれるようになります。
会社の集客力が高いと、個人の〝達成感〟を奪う
NYNYはいわゆる〝大手サロン〟なので、ブランド認知があるが故にお店の看板でお客様がたくさん来てくださります。
もちろん広告料のかけ方も相当なので、オフィシャルのホームページだけでも年間1,000万円はくだらない。
そんな環境下で〝口を開けていればエサをもらえるヒナ〟のようにフリー客を与えて貰っていると、やがて入客をが只の苦行に変わり兼ねない。お客様1人を担当する価値が薄まる人もいる。
いまは例え組織であっても『個』をメインコンテンツとして売るのがどの業界でもスタンダードな中で、NYNYはここ数年、看板での集客力を維持したまま、個人の集客力を強化して大きく業績が伸びています。
個人の集客力で得られるのは達成感。
自分でお客様を取りに行くからこそ、行動の結果が反映されて達成感を味わえるのです。
魚を与えるのではなくて〝魚の釣り方〟を教えるNYNYの強み
『会社が集客をするから、スタッフは何もしなくて伸び伸びと入客だけしていれば良い』
経営的にはそんな考え方も有りだとは思いますが、デザイン系サロンでそれをするとスタッフの将来が無いと僕は思っている。
一生会社にいようと、独立をしようと、そのノウハウが無い美容師はやがて年を取ると仕事が無くなって食べていけなくなる。
会社が魚を与えて、本人は魚のさばき方ばかりに拘(こだわ)ってると、やがて海が荒れて魚が取れなくなった時に生きていけない。
だから『魚の釣り方』を皆が知っている組織を作った方が、長い目で見て安定するのは間違いと信じています。
目先の旨味に惑わされず、いま自分の将来へ投資をできるような働き方ができる環境を作ってあげたい。
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