仕事の損益分岐点って知ってますか?
私たちが毎日してる仕事には『損益分岐点』があると思うんです。
損益分岐点って、会計管理の概念のひとつのことなんですが、経営者でない方はあまりなじみのない言葉かもしれません。
要は、かかった費用(コスト)と売上がトントンになる点の事を、損益分岐点といいます。
美容院で言えば、家賃や材料代、人件費やその他モロモロぜーーんぶ引っくるめて毎月にかかるお金が500万円だとして、
単純計算でその月の売上が499万円なら1万円の赤字、501万円なら1万円の利益になりますよね。
その場合の損益分岐点を500万円と考えます。
『利益=売上−費用』がちょうど±ゼロになる点の事ですね。
では、この損益分岐点を〝仕事〟に置き換えて考えてみると、どうでしょう??
*利益=満足度
*売上=給料
*費用=労働コスト(時間,体力,精神力etc)
だと仮定すると、損益分岐を考える上で以下のような式が成り立ちます。
『仕事の満足度=給料−労働コスト』
これをもう少し深掘りしてみましょう。
一定の仕事量をこなさなければ満足度は得られない
『仕事の満足度』というのは、やり甲斐や収入、社会的地位が満足いくもので、毎日働くのが楽しい状態のこととします。
一生懸命努力して、それに見合う収入も上がり、損益分岐点を境に労働コストをそんなにかけなくても収入が増すことだってあります。
そうすれば満足度もグンと上がり始めます。
つまり労働コストと給料が釣り合う時点で、その仕事の損益分岐点が存在するんです。
給料がある程度で上がらなくなったとしても、損益分岐点を超えてさえいれば、満足度は持続します。
誰もが時間、体力、気持ち的にもある程度のコストをかけた上で給料を稼ぎ、楽しく働ける状態を目指したいものです。
ただ、これには問題があります。
損益分岐点に達するまで労働コストをかけなければ、利益(=仕事の満足度)は得られないということです。
例えば美容師を辞めていくほとんどの人が、この損益分岐点に達する前に労働コストを投資せずにリタイヤしていきます。
つまり、
損益分岐点を超えるまで一定の努力を積み重ねないと、利益(満足度)は得られません。
仕事が面白くない、しんどい、つらい、楽しくない、見合わない...ってもし感じているなら、損益分岐点に達するまで努力してないので、充実感が得られないだけなんです。
売上を上げてないのに、支出ばかりが嵩(かさ)んでしまい、赤字が続く状態、つまり店舗経営ならお店が潰れてしまいます。
だから、
つべこべ言わずまず努力してからモノを考えろ!
って事ですね。笑
労働コストをかけていないのに、自分が欲しい収入を得ようとするのが勘違いなので、まずは努力をして、コツコツ収入を上げるように頑張りましょう。
アシスタントならスタイリストへ。
スタイリストなら管理者へ
管理者なら次のステージへ。
とドンドン段階に応じた損益分岐点を超えて、自分の満足度や実績をあげ、利益を出していく仕事をしていきましょう。
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