教育って、人にモノを教えるだけが教育じゃないと思っていて、実はその先があると思ってます。その先とはつまり『経験させること』です。
知識を教えた後に『経験』を与えて初めて身になる
やり方を教えても、その後に経験が無ければ結局その相手が何か出来るようになる事はありません。
例えば魚の釣り方を教えるにしても、実際に海や川に釣りに一緒に行ってあげて初めて、魚釣りが出来るようになります。
それと同じで、いくらカットやカラーのやり方を教えても、実際に人でやって見なければ上手くいきませんよね??
そしてこれは昔ぼくが現場の店長になりたての時にお世話になった上司によく言われたのですが、
後輩を育てるのを野球で例えるなら
『いくらバットの素振りを教えても、試合が無ければ絶対上手くならないし、意味がない。じゃあ、店長として〝試合の回数〟を用意するには何をすれば??』
散々悩んだ挙句、ぼくが当時だした答えは『動員』でした。
もちろんお客様を練習台に使うという意味ではないですが、後輩が1番育つ要因はレッスンをひたすら教える事ではなくて『動員を呼んで、お客様を担当(経験)させること』だと気付きました。
知識→経験→知識と繰り返す
いくら知識だけ詰め込んでいても、実際に経験を積んでない人の言うことはリアリティや重みが無く、人に影響を与えることはできません。
いわゆる〝マジでやってる人〟は発言に厚みがあり、本質を捉えるのが上手い。
ではそこまでに人を育てるにあたって、教育をする側は何をしたらいいか?というと、つまり『やらせる所までを用意する』事かもしれません。
やらせる、つまり行動させる。
知識を取り入れる、技術を練習することは実は、自分1人のペースで行動できる範囲なのでめちゃくちゃ簡単。
でも、その後に行動を起こす(経験をする)のは相手を伴う事が多いので、自分が相手や環境に合わせて動かなければ成り立ちにくい。
だから誰もが行動を起こすのが億劫になるんですね。
その行動を起こすように促すのは、1番大変な事でもあります。
経験って、それほど重要な項目なんだと思ってます。
どの立場でも(新人でない限り)誰かに何かを教えることはよくあると思います。
教育するって事をホントに考えていくなら、ただ技術や知識を教えるだけではなくて、実際に行動(経験)させる所までをセットにして、後輩や部下に教育してあげてほしいと思います。
教えっぱなしは1番楽で、ある意味無責任。
経験させてやっと教育として成り立つことを、僕ら美容業でも知っておかないといけませんね!
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