美容室を利用するお客様が、他の美容室に行く理由のランキング1位は『なんとなく』であると言うのを聞いたことありませんか?
『いやいや、技術でしょ!』
『結局、接客ですよね』
色々と考えがあると思いますが、もちろん技術も接客も大事である事は変わりなく、美容室というサービス自体がそうであるので間違いではありません。
でもお客様はよほど技術と接客に感動するレベルでない限り、ただ〝なんとなく〟行かなくなるのが殆どだそうです。
皆さんも、経験あると思いますが...
『ここのパスタめっちゃ美味しいやん!また絶対来よう!』
と思ったお店って、意外とその1回しか行った事なかったりすることがあります。
その時は『美味しい!』『また行こう!』と思ってるんですが、なんとなく行かない。
なんとなく行ってもいいけど、結局しばらく行ってない。
僕はそんな事がよくあります。
美容師の頑張り所はどこなのか?
お客様が美容室にご来店されて、
そこで美容師はお客様と
いかに〝良い時間〟を過ごせる(提供できる)か?
って、誰もがめちゃくちゃこだわってると思います。
特に新規のお客様なら気合も入ってるでしょうし、美容師として気に入ってもらえるよう色々と考えを巡らせて接客してますよね。
最初からめちゃくちゃ喋ったり、逆に技術や美容の話しかしなかったり、人によってそれぞれ持論があると思うんですけど、
実はほとんどの人が見落としている大事なことがあります。それは、
圧倒的にお客様との接触回数が少ないことです。
だからお客様は〝なんとなく〟行っても良いし〝なんとなく〟行かなくても良いっていうテンションになっちゃいます。
お客様と会えない時間をどう過ごすか?
例えばお客様が約90日のサイクルで美容室を利用する人だとして、今日来られたお客様と次に会えるのは90日後。
と言うことは、89日間は会えないわけです。
そうすると、そのお客様と美容師は年に4回しか会わない関係なので、特に大した義理もなく(笑)、他の店に行っても別に問題ではありません。
でも、お店で会ってない89日間のあいだに『アフターフォロー』や『私のための提案・良い情報』をくれる美容師さんならどうでしょうか?
売った商品に対してのフォローは売った人にしか出来なくて、買った人はそこに価値を感じてくれるようになります。
それが人との繋がりであればなおさら、その親切な気持ちに後押しされて〝義理〟を感じてくれるかもしれません。
義理を感じているお客様が〝なんとなく〟別の店を利用するという事は、もう絶対にありませんよね。
(あるとすれば、何と無くではなくキチンとした理由が存在するからです。)
〝なんとなく〟ではなく理由を作ってしまう
技術や接客などが良いとか悪いのは別問題として、ただなんとなく来なくなるお客様は、なんとなく来ても同じ。
だったら、また来る理由を作ってあげれば『まぁ、どうせなら』程度だったとしても再来店してくださいます。
お腹空いたなーと丁度思ってる時に、仲の良い飲食店の店主から
『良いメニュー入ったよ!岩田くんの好きなやつ、今日あるよ!』
なんてLINEでも来ちゃったら、そりゃもうすぐ行っちゃいます。
なんとなく別の店でも良かったんですが、自分の好みを知ってる人がわざわざ声かけてくれたので、そこのお店に行く。ただそれだけですが、大きな違いがあると思います。
なぜなら、そこに行く理由を作ってくれたからというのが大きいんですよね。
美容師はただひたすら待ちの姿勢でいる事はもう古くて、いかにお客様と会えない時間を埋めるコミュニケーションをとれるか?が、大きな差別化に繋がります。
手段は色々ありますが、このマメさは売れるか売れないか?のキーポイントではないでしょうか?
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